左官仕上げ

左官仕上げとは一般に職人さんがコテを使って仕上げた塗り壁のことを言います。昔は壁の中まで土で作られていたので自然に屋内環境の調湿や消臭ができとても快適でした。日本の建物は湿気をどのようにして逃がすかや、夏の日差しな雨をどう凌ぐかを重点に考えられており、屋内環境が良いのはそもそも建物の気密性が低かったことも理由にあります。そのため冬は寒いのですが、それ以上に建物が湿気によって腐ってしまうことが問題だったりのでしょう。現代では石膏ボードの上に塗ることが多くなりましたが、それでも左官仕上げは調湿や消臭の効果はあります。建物全体を左官で仕上げると、ビニルクロスと比べた場合かなり高価なものとなってしまうので、例えば食事や寛ぐ場所や寝室など人が集まったり滞在時間の長い部屋に使ってみてはいかがでしょう。

そば処桔梗
ヴォイド在籍時に設計監理を担当