マルシェ

独立した年から、どうすれば建築を身近に感じてもらえるのかを考え続けています。そして行動をして状況に合わせて変化させていきます。失敗もたくさんあるし、成功か失敗かもわからないものがたくさんあります。でもとにかくやってみないと。マルシェに出店した時の話です。

私は2013年からマルシェに出店しています。
衣食住の中で、小学校で針と糸を持ったり料理を作った記憶はありますが、住まいのことを学んだ記憶がありません。子どもたちがもっと身近に感じてくれればと思い、友人を通じマルシェの主催者を紹介してもらいました。以下は当時私が主催者の方へ送った文です。
「おそらく建築業界では今は当たり前にできることが、あと10~20年後にはできないか高いお金を払って遠くから職人に来てもらうような状況になると思います。そうなるのを待っているのではなく、少しでも足掻きたいと考えています。私たち設計者ができることは何かを考えると、まずは職人が腕を振るう場をつくることだと思います。持続することに重きを置き、そんなことを考えながら仕事をしています。詳しくは当日お話します。」
実際に主催の方とお会いしてぜひ出店をと言われたのですが、その時はまだ売るものがなく、まず思いついたのは紙を折るだけでできる家です。ハサミも接着剤も使わずに簡単にできるものであれば小学生の低学年の大人までできそう。その家は平屋がいいかな。犬と暮らそうかな、終のすみかできるといいな。いろいろな案が浮かび実際に作って販売を始めました。