浪花組名古屋支店

日本を代表する建築家村野藤吾は地面や空との接し方について相当考察し配慮をしたと思います。建物で言うと1階部分と地面や屋上(パラペット)と空の接し方です。階段も同様に1段目を浮かし、手摺りは人を誘うようなデザインとなっています。
写真は名古屋市中村区にある浪花組名古屋支店の階段です。竣工したのは1976年なので私が4歳の時にできました。偶然にも私はそばで生まれ育ち、20年くらいこの辺りに住んでいました。おそらく何回かはこの素晴らしい建物の前を通ったはずですが、残念ながら全く記憶にありません。
こちらの現場にも村野さんは足を運ばれたのかと思うと、4歳でも会いたかった。もしお会いできて記憶になかったとしても。