石積み
今日は設計機構ワークス 河本さん 主催のワークショップに参加してきました。
高見庭苑 高見氏 の指導のもと、蛇篭(鉄線で格子に組んだ箱の中に石を入れたもの)の施工と50センチほどの石積みを行いました。
また、タタキで階段をつくりました。こちらはほとんど見るだけ。
今回のような蛇篭や石積みの土留めは、こんにちではコンクリートやコンクリートブロックで擁壁として造ることが多いのですが、
単純な工法であれば、専門家の指導のもと私たちのような素人もある程度までは造ることができます。
蛇篭や石積みなどの昔ながらの工法は職人さんにお願いするとお金も時間もかかりますが、自分たちでつくれば多少はお金を抑えることができ、苦労とともに愛着もわきます。
素人が口出しすることではないかもしれませんが、伝統工法が無くなっていくとただ嘆くだけでは何も残らないと思います。
昔ながらのものはお金と時間がかかるというように早々に諦めてしまうのではなく、何かやれるのではないかと可能性を探ることも必要だと思います。
私たちは日本人は、戦後から急激に時間をかけて培ってきた伝統や文化を簡単に手放してしまいました。
単純に高いか安いかを基準にするのではなく、ものを大切にする、やれることは自分でやる、という視点から物事を考えてもいいのではないかと思います。
急いでできたものは朽ちるのも早く、時間をかけてできたものは長生きをします。
豊明からの帰り道、そんなことを考えていました。