南山大学
南山大学を見学してきました。この建物の設計者は建築家アントニン・レーモンド。
南山の南北に伸びる尾根を屋外通路とし、高低差のある東西方向に建物を建てる。自然が作り上げた地形を最大限に利用して建てられています。また、鉄筋コンクリートを打ち放し、構造がそのまま仕上げとなっている素直な設計スタイル。外壁には太陽光を調整するために袖壁や庇が出ており奥行きの感じられる意匠になっています。建物の基調色となっている赤茶色は、元々のこの土地の土の色です。
1968年に竣工、ちなみに彼の弟子である吉村順三が設計した愛知県立芸術大学は1970年の竣工。南山大学同様地形を活かした配置計画になっています。レーモンドの設計の「五原則」、自然・単純・正直・直截・経済性を意識して建てられているように思います。
もしかして二人はこの名古屋の地で会っていたのかもしれない、などと想像をすると胸が熱くなります。